青空バスケ―3rd―
……大和はまっすぐあたしを見つめていた。
でも、その視線がどこか冷たい気がして……あたしは大和から目をそらした。
「……栞奈?」
「……そっか。
……うん、あたしも止めた方がいいと思ってた」
意外にもあたしの心にダメージはなくて、むしろホッとしている自分がいることに驚いた。
「……今のままじゃ……絶対に上手くいかない気がする」
あたしがそう言うと……大和は静かに立ち上がった。
「……そうだな」
大和がじっとあたしを見る。
でも、それはいつもの温かい視線じゃなくて……
「……大和?」
「……栞奈。
一つ……聞いていいか?」
「何?」
「この前、ストバスで……暁弥と何話してた?」
大和の言葉にあたしは驚いて……言葉が出なかった。