青空バスケ―3rd―
「……蓮ちゃんに相談してたのは大和とのことで、アキ君に相談してたのは仕事のことだよ」
……栞奈がポツリとそう言った。
「……何だよ、俺とのことって」
「……同棲は無理かもって話」
「……は?」
思わず眉間に皺が寄る。
「……そう思ってたんなら初めからそう言えよ」
「……最初は嬉しかったよ。
でも……後になって、今のあたし達じゃやっぱり無理だって思って……」
「……じゃあ、暁弥に話してたのは……」
「……あたし、仕事でちょっとやらかして……」
「……なら、電話でそう言ってくれればよかっただろ。
……何だよ、話したくないって……」
「……大和に話したら……大和に甘えて、あたしのためにならないと思ったから」
……その言葉を聞いて、俺は更に眉間に皺を寄せた。
「……んだよ、それ……。
俺がいたらダメってことかよ」
「そういうわけじゃ……」
「そうだろ!!」
俺の大声に栞奈がビクッとする。
でもそんなのに構わず、俺はどんどん口を動かしていく。