青空バスケ―3rd―
栞奈ちゃんと飲み会
栞奈side

「栞奈せんせー!」

「はーい。どうしたの?」


大学を卒業し、幼稚園教諭として働き始めて二年。

あたしはいつも可愛い子供たちに囲まれながら生活している。


「あ、こら、たっくん!
ハサミ持って走っちゃダメ!」


大変なこともあるけど、やっぱり楽しい。

同僚の人達もみんないい人ばかり。


「はぁ、疲れた~……」

「大丈夫ですか?夏目先生」

「少し前までは子供と走り回っても全然平気だったんだけどね~……。
あたしももう歳か……」

「子供は元気ですからね~……。
あんな小さい体のどこにそんな体力があるのって感じですよね」

「本当にね。
栞奈先生もあと四、五年したらあたしみたいになるわよ~」

「もう既にクタクタですよ~」


先輩の夏目由香―ナツメ ユカ―

今年で三十路らしい。

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