20年後の約束
「…うん、いるよ」

「……そっか。」

ぽつりぽつりと会話をすると
カツンという金属音がした

その周辺を上手に掘っていくと
20年前に埋めたタイムカプセルが出てきた

「あった…」

蓋を開け、中身を取り出し
私のは彼に、彼のは私に手紙を渡す

彼が読む姿を盗み見る
どんな反応をするか

するとふっと笑い
「小さい時のなんてもう時効なのかな…」
と小さくつぶやく

「僕のも見てみなよ」
と言われ、慌てて手紙を開く


“もう一度会えたら結婚したい”
という文字が。

「えっ。これって…」

彼は妖艶に微笑み
私の手紙をひらひらさせながら

「ねぇ。20年前の夢叶えてみない?」

そう言って口づけを交わした
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