吐息-TABOO-
キスの合間に、一言一言放たれる言葉。
「あいつは俺の無二の親友だけど」
「お前も俺にとっては」
「たった一人の、女だ」
「だから」
ほんの少し離れた唇、彼が喋る度に吐息のかかるこの距離で。
「俺を見て」
「あいつじゃなくて、俺を見て」
「いつまででも待つ」
「...好きなんだ、お前が」
ずるいよ。
あなたがいたから、この委員を選んだんだよ。
あなたがいるから、この曜日を選んだんだよ。
でも、彼を紹介してくれたのは、あなたじゃない。
だから。だから、諦めたのに。
悔しいから、いっぱいのろけて、幸せだって見せつけてやったのに。
今更、どうして?
ずるい、男。
だけど、本気で抵抗できない私は、もっとずるい女だ。
「あいつは俺の無二の親友だけど」
「お前も俺にとっては」
「たった一人の、女だ」
「だから」
ほんの少し離れた唇、彼が喋る度に吐息のかかるこの距離で。
「俺を見て」
「あいつじゃなくて、俺を見て」
「いつまででも待つ」
「...好きなんだ、お前が」
ずるいよ。
あなたがいたから、この委員を選んだんだよ。
あなたがいるから、この曜日を選んだんだよ。
でも、彼を紹介してくれたのは、あなたじゃない。
だから。だから、諦めたのに。
悔しいから、いっぱいのろけて、幸せだって見せつけてやったのに。
今更、どうして?
ずるい、男。
だけど、本気で抵抗できない私は、もっとずるい女だ。