Again

絶望

『それじゃあ、もうそろそろ帰るわ・・・。・・・絶対諦めんなよ。頑張れ』






紙をまたサッと渡され、先生は両親達に挨拶をし、病室を出て行こうとした。








「先生・・・・!」







私は必死で呼び止めた。



先生は振り返って私のほうを見る。






ただ・・・これだけは伝えたいから。









「ありがとう。」









先生、伝わった・・・?






今までの全部のありがとうだよ。



















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