【短編2】甘い罠〜12回のキス〜


ウソをついたあたしは図書館に向かった。
イメージのせいで誰も信じてくれなかったけれど趣味は読書。
昔からここは落ち着く場所だった。


見覚えのある一冊の本、高校生の頃、流行った恋愛ドラマの原作。
ピンク色の表紙は薄くなっているし、ページはヨレヨレになっている。

もう今は誰も見ない、触れない。
まるであたしと彼氏の関係みたい。



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