音と夢の羽
プロローグ
「音が…流れる。心に。」


「羽が、音の羽が…空を舞う。」


胸いっぱいに流れ込むメロディ。


気持ちいい。すごく。すごく。


私はいま生きている。


歌っている。


音のなかで…生きてるんだわ。

私は、鈴宮音羽。

生まれたときから、音に導かれるように、生きていた。

わたしはただ音に選ばれたかった。

たくさん流れた涙は、優しい音となり、誰かの心に届いたらって…
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