音と夢の羽

だいすきな友達

はい。今日の講義はここまで。

「キーンコーン…カンコーン」

なんの刺激のない毎日。

私をワクワクさせてくれるものはここにはないわ。

ブブブブ…

メール…

「今日、ご飯行こうよ!」

麻美からだ。

麻美とは中学のころからの親友だ。

麻美は、ちょっと外見は派手だけど、
優しくて、なんでも話せる親友。

なんでも…ね。

なんでもかんでも考えすぎてしまう私には、とてもちょうどいい…

一緒にいてすごく安らげる友達だ。

講義が終わって、暇な時はこうしてご飯を一緒に食べる。




「音羽ー!!久しぶり!元気だった?」


「うん!麻美と会えて嬉しい!」

「聞いてよ!元カレがしつこくてさー、ほんとやんなんっちゃうよ!」

「元カレっていつの彼氏?」

「こないだ、言ってた彼氏はどうしたの?」

「あーあれもう別れたから。」

「なによそれ?聞いてないけど!」

「あははははは」


麻美と居ると余計なこと考えなくていいから好き。

はっきり言って、私と麻美は全くタイプが違う。

でもね、冴えない私を変えてくれたのも実は麻美なんだ。


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