初恋メランコリック
「わー、茉奈ちんだ!」
いきなり抱きついて来たのは、かわいいお顔をしている光輝君
あぁ、なんてかわいいんだ
てかなんで男の子なんだよ、光輝君…
周りをみて見ると光輝君の他に5、6人くらい男子がいた。しかもなんて美貌だ!
美形の集団だ
「はじめまして、茉奈ちゃん」
そう、声をかけてきたのは整った顔のお兄さんだった
華奢な眼鏡の奥には、キリッとした二重の色素の薄いブラウンの瞳に、陽に当たると透けるような金髪に近いサラサラな髪
手足は長く、背も高い
「あー、俺の名前は早乙女 奏です。茉奈ちゃんの一つ上の高3。よろしくお願いします」
彼は優しげな瞳を緩めて、にっこりと微笑んだ
「あ、朝比奈 茉奈です。こちらこそ、よろしくお願いします」
相変わらず普通の自己紹介だ