初恋メランコリック
相変わらず彼女は俺が買ってきた、ほ○弁の唐揚げ弁当を頬張っていた。
そんな彼女の姿でさえも、愛らしいと感じる俺は一体どうしたんだろうか?
どうやら俺は、茉奈ちんにメロメロらしい。
マジで……
俺、そういうキャラじゃないんですけど?
俺は生涯ハイテンションな変態キャラじゃなきゃ、ダメだというのに。
あー、やっべ。
完全に茉奈ちんのことだらけだ、
茉奈ちんにとって、今後大事な事らしい。
湊はその茉奈ちんの問いに、王子様スマイルで答えると茉奈ちんはニッコリと笑った。
まじ可愛いんだけど。
やばい、何あれ。
めちゃくちゃ可愛い生き物発見した。
俺はどんだけ茉奈ちんにメロメロなんだ。
そう、茉奈ちんを見つめながらぼーっとしていると、湊が俺の耳元で
「……残念。ーーー葵に先越されちゃったね?」
と囁き、怪しい笑みでクスクスと笑っていた。
なんでそんな事知ってんだこいつ…
こっえー……
さすが湊だ。
情報収集は湊に、まかせれば何とかなるだろう。