初恋メランコリック


「千尋、ご飯できたからみんな呼んできてもらえる?」



「おっけーなのです。」




キッチンからよく見えるリビングのソファに座り、黙って黙々とテレビを見ていた千尋にそう頼むと、そのまま千尋はリビングを飛び出して行った

まるで仔犬のようだ


よく元気が残っているものだ
あたしは疲れているというのに…


やっぱり若いって、いい

そう思いながら、あたしは早乙女さんと2人でみんなを待った




「茉奈ちん、オムライスありがとー!!」



「ちゃんと甘めにしたんだろうな」



「ありがとう、茉奈ちゃん。うわー、おいしそうだなぁー」



「おいしそうな匂いがする」



「ま、茉奈ちん…葵が俺っちにうるさいとか言って腹殴ってきた……」




ドアから、光輝くん、凛、梨紅、葵、千尋の順番で入ってきた

またまた元気のいい事で


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