初恋メランコリック
「凛たんが食べてくれて良かったー!食事は体調管理の基本だからなぁ」
「ほんと、凛が死ななくてよかったね…」
梨紅は柔らかい笑みを浮かべて、誇らしげにそう言った
葵はあの危険物を完食した凛の隣で、呑気に漫画を読んでいた
凛は口に手で抑え、今にも死にそうな顔だ
お疲れ、凛…
でもね、もうそろそろしたらみんな帰って来ちゃうから、今のうちに休んでたほうがいいよ
「あ、凛この漫画の続き持ってきてよ」
「おい。俺は一応病人だぞ?なんでお前らからパシられるんだよ、おかしいだろ」
「大丈夫、大丈夫。今日も凛のツッコミ決まってるから」
「誰かさん達がボケかますお陰でね」
いや凛、どんだけツッコミ決めるんだよ
あたしだって…
あたしだって、千尋がいればそれなりにツッコミうまいんだから!!
「凛たん、次はお部屋の掃除しとくね!」
「いや頼むからもう何もしないで…」
凛は泣きそうな声で、そう言った