ラブソングでも唄おうか.


( ……ほらね。)



思わず少し口元が緩む。







――――ガタッ




僕はギターを置いて立ち上がる。



「もう終わりですか?」
「もっと歌って」


周りの声に
気づかないふりをして。





ごめん。僕はここから進むんだ。




――だって君が来たから。



君が初めて

1人でそこに立っているから。





< 11 / 15 >

この作品をシェア

pagetop