ラブソングでも唄おうか.



1歩、2歩 ―…



―――君が近づく。




3歩…


手を伸ばさなくても
もう僕は君に触れられる。








「……ねぇ」



4歩めを踏みしめた僕の声に、"君が振り向く"。




驚きもせず
怖がりもせず

ただ、涙を流したまま。


空しか写すことを許さなかったその瞳に 僕がいた。




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