いちご〜幼なじみ恋愛〜【完】
その人は裕ちゃんに見向きもせず急いで荷物を拾い走って行ってしまった。



あたしは横からしかその人の顔が見えなかったけどすごく可愛らしい人だった。



制服は一緒だった。


なんか着こなし方が明らかに慣れていた。



「綺麗な人だったね…」



空遥がポツリと言った。


空遥も思ったんだ。



「ねぇー、先輩かなー?」



あたしは裕ちゃんに言ったつもりだったけど裕ちゃんは何にも答えない。



ていうかさっきから動きが止まっている。


「裕ちゃん?」



あたしが気になって話しかけた。




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