いちご〜幼なじみ恋愛〜【完】
そしたら裕ちゃんは明らかに嫌そうな顔をしてあたしの方を見た。



あっ、やっぱり嫌だったのかな?




「えっ、これ?」



裕ちゃんはあたしが観たかった映画を指して確認するようにあたしに言った。




「うん、そうだよ。これ観たいの」



そしたら、裕ちゃんは一瞬考えるように止まり決意したようにあたしを見た。



「じゃぁ、観るぞ!」



そう独り言のように呟いてから、一人でチケット売り場に行ってしまった。



「あっ、ちょっと裕ちゃん!?」



お金払ってないのに行っちゃったよ。



裕ちゃんはそうと決まると早足で行ってしまったからあたしは動けない。




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