いちご〜幼なじみ恋愛〜【完】
「ちょっと遅くなっちゃったね!」




あたしは小走りになりながら言った。




「裕介くん居るかなぁ?」




空遥が心配そうに言った。




確かに、裕ちゃんのことだから待ってなさそう。



あたしたちは裕ちゃんの教室の前まで来た。



「裕ちゃん、お待た…」



せ、を言うはずが言葉が出なかった。




「ねぇ〜?敦美と帰ろぉよぉ」




何?


あの甘ったるい声!



敦美と言う女の子が裕ちゃんの頭に顔を乗せて裕ちゃんと密着している。




「だからー、俺帰る人いるから」




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