白い手紙  ~ 二つの心~





「凶器のナイフじゃねーか!」




 源田は興奮して声を上げる。




「ちょっと貸してっ」




「あ、おい!」




 源田から無理やり奪って犯行のナイフを

 いろんな角度からみた。




 ...おかしい。

 犯行に使われたとしたらアレがついて

 いるはず...。



「ど、どうしたんですか!?何か分かった

んですか?!」



 目を輝かせながら犬のように三上は

 尻尾を振って俺が喋るのを待っている。




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