白い手紙 ~ 二つの心~
俺は一度振り返るけど、顔を元に
戻した。
「再現ですよ。源田さん」
「再現~?なんのだ?」
「時雄が殺された時、犯人は確かに
ここの部屋にいたはずです」
「おまっ――...!!犯人がわかったのか!」
声を上げる源田さんがとても
暑苦しく思える。
「今のはまだ憶測です。時雄さんは
あの部屋のベランダに呼ばれたんです」
「それは誰なんだ?!」
...暑苦しい。
「それは....」