白い手紙 ~ 二つの心~
「じゃあ行きますよー!源田さんは
真正面からじゃあ危ないのでぬいぐるみ
が届いたら横からひっぱってください」
窓から下へ声が届くように叫ぶ。
「へーへーわかりましたよ!」
あんたのためにやってあげてる
んだけどな...。
「じゃあはじめます!」
ゆっくりゆっくり糸にぶら下げた
人形を下に下ろしていく。
そして、ぬいぐるみが届き源田さん
が引っ張る、と....。
ヒュ――ッッ!
もう一つぬいぐるみに仕掛けていた
糸が引っ張られて灰皿が丁度、人の
頭へくるように落ちていった。
「うわっっ!?危ねえじゃねーか!!」