白い手紙  ~ 二つの心~




「あなたは劇団で知り合った風間さんと

偶然意気投合した。そしていろいろ二人

の過去ややってきたことなどをいろいろ

話し合った。そして、風間さんが娘の

ストーカーで悩んでいることを聞いて

丁度いいと思ったんだろ?」





「......」





「自分も憎い奴がいるから協力を―...

とうまいこと言って風間さんに人を殺さ

せるように誘導した。違うか?」




 ゲームオーバー、だ。





「......たのよ...憎かったのよ!!

あなたの言う通りよ!...私は、私の父を

平気で殺して警察はそれを自殺と言ったわ。

人を殺しておいて自分は恋人まで作って

へらへらと生きているあいつが憎かった

のよおおおぉぉぉぉぉっっ...!!」



 地面にへばりつくように泣き叫ぶ

 姿はとても惨めな姿だ。





 源田さんは話を終えた後、ポケット

 から手錠を取り出して洋子さんの

 手首に何も言わずに手錠した。





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