白い手紙 ~ 二つの心~
「こいつが勝手にへばりついて離れ
ないんだ。おい空、こいつを離して
くれ」
夜行の腕から離れようとしない
その少女に少し苛立ちを覚えた。
「....夜光さん。この娘と知り合い
なんですか?」
「あ?ああ。知り合いというかだな...」
「うん、そう!ただの知り合いです。
夜光とはたまたまばったりあったの。
あ、そうだベア君」
「はい?なんですか?」
腰を低くしてベア君と会話をする。
「もう一度人間になってくれない
かな?彼氏役として私の姉に話して
ほしいの。ね?お願い!」
フーンだ。夜光君なんか知らない!
「お、おい...」
「いいですよ!空様のためなら!」