白い手紙 ~ 二つの心~
なにやらポケットの中から小瓶を
取り出して、その液体をぐびぐびと
飲み始めた。
すると、
どんどん身長が伸びていくにつれて
人間の男の子の体になっていく。
「わ、わわわっ!」
す、すごいすごいすごいっっ!!
すごいよベア君!!
「な、なんなの!?いきなり熊が喋って
人間の男の子に....」
その娘は、くらっと地面に倒れ
そうになったのを夜光が支えた。
「それで....僕は何をすれば空様の
役に立ちますか...?」
ドキッ―――...。
今さっきとは違う、ちゃんとした人間
の男の子の姿で。真剣に私を見つめる
目に心臓が脈打つ。