白い手紙 ~ 二つの心~
小さな幸せ
~夜行side~
ガララッ―...と閉まるドアがとても
スローモーションに見える。
「待っ――....!」
追いかけようとして手を伸ばした。
けど、伸ばしたことでなんになる?
あいつは人間なんだぞ?
「夜光さん??どうしたんですか?」
「....いや、なんでもない」
「夜光さん...?」
この感情がなんなのか、まだ今の
俺にはわからなかった。