白い手紙  ~ 二つの心~





「なんですか?」






「家がないなら俺のとこにくればいい。

少しは気も紛れるだろう」





 一気にぱああっと明るくなる。

 




 なぜ、俺はこんなことを言ってる?

 あいつの...空の影響で頭がおかしく

 なったか?




 今の俺はどんな顔をしている?


 悲しい?

 切ない??




 ...分からない。俺の心なのに。






 そんな俺の顔をみていた日向の

 顔が険しくなる。

 



「...................ずるい。

私だって―――...」

 

 
 誰も聞こえないような声で日向は

 ボソッと言った。





< 190 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop