白い手紙 ~ 二つの心~
もうそろそろ時計は18時を回ろう
としている。
俺はリモコンを持ちながらテレビ前に
座って空たちの帰りを待っていた。
もちろん、日向も隣で俺とテレビを
見ていた。
....遅い。
遅すぎる。いくらなんでも18時は
遅いだろ。あいつに何かあったのか?
「帰ってきませんね...あ!もしかして
今頃あの男の子とデートとかっ!」
は?デート?
......俺が帰りを待ってるって
言うのにあいつらはいちゃいちゃ
してんのか。
もやもやした感情が渦を巻いて
どうもしっくりこない。
「フーン。デート、ねえ」
俺が待ってる必要はないってか。
あっそ。
別にいいけど。
...........なんで俺拗ねてんだ?