白い手紙  ~ 二つの心~





 もうそろそろ時計は18時を回ろう

 としている。


 俺はリモコンを持ちながらテレビ前に

 座って空たちの帰りを待っていた。

 もちろん、日向も隣で俺とテレビを
 
 見ていた。





 ....遅い。

 遅すぎる。いくらなんでも18時は

 遅いだろ。あいつに何かあったのか?






「帰ってきませんね...あ!もしかして

今頃あの男の子とデートとかっ!」





 は?デート?

 ......俺が帰りを待ってるって

 言うのにあいつらはいちゃいちゃ

 してんのか。





 もやもやした感情が渦を巻いて

 どうもしっくりこない。




 
「フーン。デート、ねえ」




 俺が待ってる必要はないってか。

 あっそ。

 別にいいけど。

 ...........なんで俺拗ねてんだ?




< 191 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop