白い手紙 ~ 二つの心~
「ただいま~!」
元気な明るい声が聞こえてきて廊下
から二つの足音が近くなってきた。
がさがさと何かの音をさせながら、
楽しそうに言葉が弾んでいて俺達の
いる部屋のドアがゆっくりと開かれた。
「ごめんね遅くなって!これから晩ご飯
作るからー....」
すっと俺の後ろにいた日向が前にでた。
「私が晩ご飯つくります!私にやらせて
ください!」
『え...?』と空の顔から笑顔が消えた。
空の隣にいたベアは空と俺を交互に見て
『え?』とベアも言いたそうに顔を傾ける。
「夜光君...この人...」
「あ、私風間日向です!夜光君が家に
泊まらしてくれるってことになって、
きちゃいました!」
「そ....そうなんだ...」