白い手紙  ~ 二つの心~





 戸惑う空に追い討ちをかけるように
 
 日向は話を続ける。





「うん。だから私、これから夜光君の

彼女になる予定なんだ~!」


 


 ...ふざけるな。

 だれがお前なんかの男になるか。

 


「えっ....?」





 初めて空が動揺したらしく、手に

 もっていた袋を落とした。





 ?...そんなに驚くことか?

 こいつの言った事は冗談なのに。





「そ、空様!卵が~っ...!」




「あ、ご、ごめん!うわ...どうしよう

2~3個割れちゃった...」



 空はしゃがんで割れた卵を見てあた

 ふたしていると「何やってんだ」と

 俺は手を貸してやった。
 



「ご、ごめん.....」





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