白い手紙 ~ 二つの心~
「い、だだだだだだだっっ!!!!!!」
俺は今、両腕が張り裂けそうだ。
空と、日向に両腕を二人で引っ張り
あいこをしてなにやら争っている
みたいだ。
「料理なら私がします!」
「いえ!私はここで家事をしてたから
私にまかせてくださいっ....!!」
ぐぐぐぐぐっ!!
は、はな、せっ.........!!
なぜ、こんなことになったのか
それすら覚えてない。
「ストップ!!でございます!!」
ピーッとベアが笛を鳴らして
ピタッと止まったが、二人は
また睨みあって今さっきと同じ
ように争う。
なぜ。なぜ俺まで....。