白い手紙  ~ 二つの心~




「い、だだだだだだだっっ!!!!!!」





 俺は今、両腕が張り裂けそうだ。

 空と、日向に両腕を二人で引っ張り

 あいこをしてなにやら争っている

 みたいだ。




「料理なら私がします!」
 


「いえ!私はここで家事をしてたから

私にまかせてくださいっ....!!」




 ぐぐぐぐぐっ!!

 




 は、はな、せっ.........!!






 なぜ、こんなことになったのか

 それすら覚えてない。

 



「ストップ!!でございます!!」




 ピーッとベアが笛を鳴らして

 ピタッと止まったが、二人は

 また睨みあって今さっきと同じ
 
 ように争う。





 なぜ。なぜ俺まで....。




< 195 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop