白い手紙  ~ 二つの心~





 右のほうで、ちらっと人影を見た気が

 して振り向いた。





「夜光君っ!?」





「お前....なんで...」





 驚いた顔が目に入ると、私は何も

 考えれずに夜光を抱いた。




 ああ...夜光君のにおいだ...。

 よかった...。




「死なないで...死なないで夜光君...」



「?何言ってんだ?誰が死ぬって言った?」




 ....へ?





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