白い手紙  ~ 二つの心~






「...あー、熊の奴。何かこいつに吹き

んだな...」




 はーぁ、とため息をつく夜光。




「とりあえず離れろ。それから戻るぞ」




「あ、ごごめっ...」




 恥ずかしい反面、心のどこかでは

 ほっとしてた。



 ほっとしたからなのか涙がどんどん

 溢れてきて、歩いていた足が止まる。




「....空?」





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