白い手紙  ~ 二つの心~




 くるっと夜行のほうを振り返って悪い
 
 笑みを浮かべる。




「な、なんだその笑みは。まさかきさまら

よからぬ事を考えてないだろうな」




「ふふふふふ」




 じりじりっと少しずつ、夜行に近づい

 て行く。




「く、くるな」




 青ざめている夜行にどんどん近づいて

 最後の五歩ぐらいに近づいたら、一気
 
 に走った。


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