白い手紙  ~ 二つの心~




「それに、もう今日で家は潰れることに

なってたし。ね!丁度いいじゃん!」




「空様...」



 トコトコと私の足元で見上げるベア君

 がなんだか悲しそうに見えた。




 ベア君...心配してくれてるんだね。

 やっぱり、似てるなぁ...。




「あーー!!」




 大きな声で、私は叫んだ。




「こ、今度は何だ」



 
「ねえ、夜光君。みーちゃん見なかった?

このくらいの大きさの白い猫っ!」




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