白い手紙  ~ 二つの心~




 刃物か何かを刺された俺は、森へと

 さまよった。




 なぜだ?俺はすでに猫として死んでいる

 はずなのになぜ殺される...?




 血がぽたぽたと下に落ちてながら、

 お腹を手で押さえながら歩いて行く。

 後ろからは、俺を化け物扱いする連中が

 俺を追ってきている。

  たぶん、捕まられたら殺されるんだ

 ろう。俺はそれでもいいと思った。



 もう、動け...ない...。



 ばたりとその場所に倒れる俺は、だんだん

 と目が閉じていく。


 

 
< 58 / 232 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop