白い手紙 ~ 二つの心~
源田さんは大笑いで笑う。
この人、やっぱり夜光の知り合いなんだ。
だけど...ちょっと、怖いかも。
夜行の服をぐいぐいと引っ張る。
「ねえ、この人何をしている人なの?」
私を見下ろす夜行は、面倒くさそうに
しぶしぶ話してくれた。
「...源田司(げんだつかさ)。刑事でも
あって一様俺の...親父でもある」
「へえ~!夜光にお父さんがいたんだ!
でも、じゃああのひとも妖怪なの?」
「おじさんは違う。......おじさんは
捨てられた俺を拾ってくれた人だ」