人貸し屋 外伝
俺は追いかけるために
零が出たドアへと向かう
「待てよ」
それを、ドクターが止める
「・・・なんで?」
「・・・死ぬ前くらい、1人にさせてやれ」
「意味わかんねぇよ。
死んだのは《昼》なんだよ!」
イラつく感情が前に出て
ドクターの腕を振りほどく
「・・・俺から言うのもどうかと思うが
あいつは・・・余命1か月らしい。
・・・お前らのためなんだよ、全部」
意味が、わからない
それが本当だとしても、俺は・・・
「・・・それでも、俺は零のもとを
離れるつもりはないんだ」
「わかってやれよ!
零はお前たちに最後を見られたくない
それくらいはわかるだろ?
人間のお前には・・・」