人貸し屋 外伝



振り返ってみると、

昼との思い出は楽しいモノばかり

だったような気がする



いつも、笑っている昼が

私の隣にいた気がする



それが楽しかった



「・・・これでいい。

 これが一番、いいのです」



誰に言うわけでもなく

自分にそう言い聞かせる



屋敷に続く一本道を

1人で、ゆっくりと歩く



最初は、1人だった

夜と逢うまで1人だった



最後に、戻るだけだ

それも、自分が望んで・・・



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