人貸し屋 外伝
「そーだなー」
「もしかして、人貸し屋の女!?」
興奮した尚は俺の腕を
尋常じゃない力で引っ張る
「そんなわけねぇし、いてーよ。
でも、今の人・・・」
女が歩いていった方を見ると
もう誰もいなかった
「・・・なんだよ?」
「・・・いや、なんでもない」
こっちを見て、笑った・・・なんて
俺の勘違いだろうしな
「尚、学校行くぞー」
「あ、おい!待てよ!
何だったんだよー」
「・・・危うく思い出すようでしたね」
「あり得ないだろ。思い出すなんて」
「・・・ですね。さぁ、帰りましょう」