人貸し屋 外伝
終章 1

医者 参

☆慧side



いつの間にか外は

夕方になっていた



大男に先に帰ってもらい

零と一緒に来た道を帰る



「もう夕方か・・・

 お前の屋敷に行くと時間感覚が

 わからなくなるな・・・」



「アナタに言われたくありませんね」



憎まれ口は前から変わらない



「・・・さっきのこと、本当なのか?」



俺は零に1つのことを聞いた

ごく、自然に・・・



「さっきのことと言いますと?」



「他に主治医を作るのが

 めんどくさいから俺の・・・って」



煙草を出して、火をつける

零が煙が嫌だから

吸うのを我慢してたが、もう無理


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