人貸し屋 外伝
「こんにちは、
人貸し屋のお嬢さん」
ご老人の方が
まるで私を知っているかのように
被っていた帽子を取りながら
あいさつをしてきた
「・・・すみません。
どこかでお会いしたことが・・・?」
小さく微笑みながら
ご老人に声をかける
「儂は、この屋敷をたてた
者でございます。
朽ちてくるのはもうすぐかと思い
お邪魔しに来ました」
「この屋敷の建設者の方・・・
それは失礼しました」
お辞儀をしながら
その2人を見る
確かに・・・
持っている道具は工具だった