人貸し屋 外伝



「・・・そうですか。

 それなら結構です。

 お代は先に払いましょうか?」



そう言うとご老人は慌てて首を振った



「とんでもございません!

 お代は先先代の主人のころ

 既に一生分のお代を頂いてます」



先先代・・・

そんな話初めて聞いた



「そうですか・・・

 それではお願いできますか?

 瓶は触らないようにお願いします」



それだけ言って屋敷の奥に

戻っていく



すると夜が心配そうに

こちらを見た



「・・・本当に来たのか?」



「そうみたいですね」



「・・・大丈夫なのか?」



大丈夫?

夜の言ってる意味がわからない



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