人貸し屋 外伝



主の言葉に、男は目を輝かせながら

何度も頷いた



「夜も、そろそろ許してあげなさい。

 居間で待っていますよ」



主は妖艶な笑みを残して

去っていった



「・・・綺麗な方ですね」



横で男の声が聞こえる

・・・不愉快だ



「・・・主は、俺のだからな」



男を睨みつけながら言うと

慌てて首を振りながら言った



「わかっています!

 いくら俺好みの女でも

 自分の客に手は出しません!」



・・・それならいいけど



「でも、あちらからなら

 仕方なく、お相手します!」



「・・・零はお前に手は出さないし、

 お前、やっぱり殺すのがいいな」



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