人貸し屋 外伝



「確かに私は、欲に堕ちた人間の命

 体、心・・・全てを頂きます。

 ただ・・・自分の欲のために人間の命を

 欲しようとは思いません。

 失礼ですが、その決死の覚悟も・・・

 私にとっては無意味なモノのほかに

 なんとも感じられませんから」



久しぶりの自分の饒舌に

少し驚きながらそこまで言って

緑茶を飲む



夜は小さく笑って私を見ていた



「・・・いやです」



そんな中、またしても

朝陽さんの言葉が聞こえる



否定の言葉に小さく

眉をひそめた



「俺は、アンタに惚れた。

 アンタのためになるなら俺は

 死んでも構わないと思う」



貪欲な感情が朝陽さんをとりまく

修理屋さんを見ると、もう放心状態



「・・・私は、アナタに惚れられるような

 バカらしいことをしたつもりはない」



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