人貸し屋 外伝
終章 2
★零 四
★レイside
「・・・・・・・・・」
「今、思い出しているんだろう」
『散歩』をしていた夜の横を
ただ無言で歩いているとそう言われた
「・・・誰のことでしょう?」
想い出を振り払うように
笑顔で夜に問い返す
それを見ても、ただ夜はじっと
私の顔を覗き込む
「誰、とは聞いてないが」
「・・・・・・・・・」
確かに夜は
今、思い出しているだろう
と聞いた
・・・失敗、しました
「・・・不思議なんです」
「不思議?」
「・・・・・・・・・」
「今、思い出しているんだろう」
『散歩』をしていた夜の横を
ただ無言で歩いているとそう言われた
「・・・誰のことでしょう?」
想い出を振り払うように
笑顔で夜に問い返す
それを見ても、ただ夜はじっと
私の顔を覗き込む
「誰、とは聞いてないが」
「・・・・・・・・・」
確かに夜は
今、思い出しているだろう
と聞いた
・・・失敗、しました
「・・・不思議なんです」
「不思議?」