人貸し屋 外伝

★零 四

★レイside



「私がいなくても生きていけるように

 ・・・なんて、夜に言わない方が

 良かったのかもしれませんね」



自分の部屋に入り

さっき自分が言った言葉を

思い直す



夜は勘が鋭いから

もしかしたら言葉の意味が

わかってしまうかもしれない



そうなると、少々ややこしくなる



自室には

布団と、本しかない

質素な部屋



少し前まではまだあったけど

今は・・・思い出も何もすべて捨てた



もうすぐ私には

全ていらなくなるから



「・・・後少し、

 人貸し屋として頑張りましょうか」



私はそっと本を開いた



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