人貸し屋 外伝
最終章 5

★零 壱

★昼side



聞きたくない言葉が、

主様の口から聞こえる



嫌な言葉が

俺の胸に突き刺さる



「・・・主様、今・・・なんて?」



「なので、ここから

 この人貸し屋から出て行ってください」



笑顔で言う主様に

俺も、夜も・・・ドクターさえも

誰も何も言わなかった



「・・・いや、だ」



最初にそう言った俺に

主様は笑顔で首を傾ける



「何が、いやですか?」



「俺、は・・・

 人貸し屋の一員・・・だから

 ここから出ていきたくない」



「・・・・・・・・・俺もだ」



夜も小さく頷く

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