手紙 -Supervision-
恐怖の第一歩
昼休み。

皆お弁当を食べながら
友達と喋っている。

あたしも親友の澪と
幼なじみの海翔とパンを
食べていた。

「購買乱戦だったね…」
「皆腹減ってんだよ」
「おばちゃんも大変だね」

他愛ない会話をしながら
パンを口へと運ぶ。
「ほえにひてほはふいへ」
澪がパン語を喋った。
「何言ってんのかわかんねぇよ」
「何人ですかぁ」

総ツッコミを食らった
澪はパンをゴクリと
飲み込み口を開いた。

「それにしても今日は暑いねって言ったの!もぅ、親友なんだからそのぐらい分かってよ」

澪が不貞腐れながら
あたしに言う。

「親友を悪用するな!」
あたしは澪を軽く小突いた。
< 1 / 2 >

この作品をシェア

pagetop