Shine and Moon...


どこへ向かっているのか
自分でも分かない。


でもあの場所に居たくなくて
走るのをやめたら
涙が溢れそうで…。。。


…何も考えたくなかった。







ドンッ!!


前を見て走ってなかったから
誰かにぶつかった。


「す、すいません!!…あッ」


ぶつかった相手は美優だった。



『あッ!!唯かぁ。
 美優こそごめん!!』


いつもの可愛い笑顔で謝る美優。
でも私の顔を見て
その笑顔は消えた。



『唯どうしたの?
泣きそうな顔して…』


私は精一杯の笑顔で答えた。


「ちょっと気分悪いみたい!!
 保健室行ってくるね!!」


『…うん。分かった。
 1人で行ける?』


「大丈夫!!そこまで
 ひどくないからさっ!!」



そう言って私は
保健室へ向かった。


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