Shine and Moon...
『今日早いな!!美優は?』
いつもの笑顔で
誠くんが言った。
「えっ…と早退してきたの。」
『え?!大丈夫??どっか悪い?』
私は満面の笑みで答えた
…つもりだった。
「ううん♪平気だよ!!
唯強いし☆」
『…嘘つき。
無理して笑わなくて
いいから…。』
無理して笑う??
私、今無理して笑ってたのかな?
自分でも気づかなかった。
「無理してるように見える?」
『分かんねぇけどでも少なくとも
俺にはそう見えるよ?
唯、今笑ってるけど
目が笑ってない。
悲しい目してるよ?』
「そんなことないよ〜。」
私は自分でも分かるくらいの
つくり笑いをした。
だってそうしないと
涙が出てそうなんだもん。
『無理しなくていいよ?
唯には本当の笑顔で
笑っててほしい。』
「本当の笑顔…?」
『うん。つくり笑いとか
無理して笑ってほしくない。
唯の笑顔は…ん〜まぁいいや。
やっぱ何でもない!!』
「…?」
この言葉の続きを聞くのは
ずっと先だった。
ずっと…